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第19話 想い"だけ"では上手くいかない?(失敗事例 後半)



2021.2.27




前回のblogでは

失敗事例に至るまでの背景をお伝えしました


こちらです




就職しても自分ができる事は

全力でフォローするぞ!




そう強く思い

その後も就労支援をしました




それからある程度の期間を要して

無事に就職できたのです




その方の自宅から職場までの間に

出来る限りコンビニや食べ物を売っているお店を

避けるような通勤経路を探しました




しかし職場の最寄り駅には売店があったのです

その売店の方には私と本人と一緒に挨拶に行って

私から本人の特性をお伝えしました




もし何かあれば私に連絡がほしいことを伝え

名刺も渡しておきました




このように出来る限り

手を打てることはしておいたのです




いざ就職しても色々と問題もおきました

PWSは人間関係を築くのも難しいという

特徴もあることを学んだのですが

確かにそれもあるなと実感しました




職場でも上司や先輩の言うことを聞かない

勝手な行動をする

職場の人の物を勝手に取って食べるなどが続き

職場から私に相談の電話がありました




私はそんな電話があれば


「分かりました。明日伺います」

「今から行きます」


そう言ってすぐに私が訪問して

本人と面談をすることも多々あり




私が行って話をすると

本人も納得して上司や先輩のいう事を

聞くことができました




半年ほど続けていると

職場の方から



「中さんにばかり頼っているようで
申し訳ございません。半年経っても私たちより
中さんの言うことを素直に聞くみたいで・・・」


そうお話がありました




それに対して私は


「いえ、出来ることはしますので気を遣わずに」


そう私は返答して同じように

定着支援を継続していきました




それから1~2か月ほどして

会社から

「今後についてお話をしていきたい」

そう言われて面談をしたのです




会社からの話を簡単にまとめると



本人は未だに中さんのいう事を
一番に聞く意識であること
このままだと会社側の話が入らないので
今までのように何かあっても
中さんには一旦訪問を控えてもらい
少しずつその環境に本人を慣らしていきたい
何かあれば会社から連絡するので助言をください




こんな感じでした




当時の私はどう対応して良いの分からず

一旦会社側の意見を聞いて対応しました




その後も会社から連絡が時々ありましたが

訪問はまだ控えて欲しいとのことでした




そうして3カ月ほどすると

会社からの連絡も無くなってきました




私から連絡をしても


「多少の問題はありますが、対応できるほどのことです」


こんな感じでした




そんなある日

会社から連絡があり



会社の近くにコンビニが出来たのですが
そのコンビニで食べ物を万引きしたと連絡が
会社にあったんです


という報告でした




コンビニが出来たことも知らなかったので

今後の為にも一度話し合いをすることになりました




すると話し合いの中で

私も知らない所で

色々とトラブルがあったと発覚しました




会社としては

私に頼らないことで

ようやく少しずつ

本人が上司や先輩の話を

素直に聞くようになってきたこともあり

私に連絡をあえてしなかったそうです




会社としては私が介入すると

また話が入らなくなるのではないかと

考えたんだと思います




この万引きの件では

会社として重く受け止めており

次同じことがあると雇用を継続することが

難しいとのことでした




この時にはすでに会社としては

雇用の継続は難しいと思っていたと

今ならわかります

ですが当時の私では何もできずにいました




そしてしばらくして

同じことが起きてしまったんです




結果的には

家族側から退職する旨を伝えて

退職することになってしまったんです




後半は私は何も出来ない状況でした

だから物凄く申し訳ない気持ちでした




もっと私が初めから本人との関わり方を

企業担当者に伝えて

対応方法を身に付けてもらえるように

しておく必要があったのです




そうすることで対応方法だけでなく

本人と担当者との関係性も築けていたと

思うのです




そうしていれば

同じ結果になっていないかは分かりませんが

少なくても企業と私の連携の形は

絶対に変わっていました




前にblogで

ナチュラルサポートの話をしました


こちらです




このblogでも

想いだけではダメなんだと書きました




想いとスキルがあって初めて

上手いくケースがあるんだということです




今回の話で言うと

当時の私は想いもそれなりに

そして覚悟もあった方だと思いますが

かえってそれがナチュラルサポートの

邪魔になる結果になってしまったんです




今ならこうするのに!

と思っても遅いんです




だから彼らが定着出来るためには

私はどのような立ち位置でいるべきなのかを

常に学んでいかないとダメなんです




今は支援員とは別の立ち位置で企業さんと

関わらせてもらっています




企業さんの様子を見て

その企業さんにあった距離感で

いられるように意識しています




8年程の話ですが

自分の失敗をこうやって言語化すると

凹みます




でも

今の時期に言語化してよかったと思います




障がい者雇用のコンサルティング

をするくらいですから

ある程度自分に自信を持っています

自信のない人にサポートを

私はしてもらいたくないですから




でも自信だけでもダメですよね

自信だけでは成長する機会がないように思います

自信はあるけど不安もあるみたいな感じでしょうか

だから常に成長していく必要があるんだと思います




人の成長を支援する仕事してきて

組織の成長をサポートする仕事をして

自分が成長しないなんてあり得ないと思うのです




もっと

障がい者雇用とチームビルディングの勉強もして

組織の成長のお手伝いできるように

邁進していきます





こんな失敗事例を

最後まで読んで頂いてありがとうございました。




障がい者雇用×チームビルディング

“障がい者雇用をきっかけに誰もが働きやすい社会を創る“

Neu

中 知也

naka@neu-osaka.com


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