#障がい者雇用 #障がい者雇用率 #チームビルディング #コーチング #コンサルティング #人材育成 #自走する組織作り
第11話 2020.6.21
私が代表を務めている
障がい者雇用のきっかけを創出するコミュニティ
『discovery』で企業情報を
掲載しているページがあります
簡単に説明すると
・障がい者雇用をしている
・障がい者の職場体験を受け入れしている
どちらかでも取り組んでいる企業さんの情報を
discoveryのホームページ内で紹介しています
その企業ページの中に
企業さんにインタビューを行っています
インタビュー内容は様々ですが
とても学ぶことが多いと感じております
『協力企業一覧』でご覧になれます
ぜひ、ご覧ください。
https://www.discovery20130320.com/
話を戻します
そのインタビューの質問の中には
「福祉(支援機関や支援員)に求めることはありますか?」
こんな内容があります
この質問に対して
2社連続で企業さんが同じことを
話をしていました
この2社の企業さんは業種も職種も
雇用している障がい者の障がい種別も違います
ですが、福祉に求めることは同じなのです
それは
「障がい者(当事者)の情報を隠さずに共有してほしい」
というものです
新たに支援機関から障がい者雇用枠で
採用し、働き始めてから
人間関係や服薬関係などで
課題が出てくるようになってきました
企業側からすると
支援機関で訓練している時から
支援員はこのような課題を把握していたのではないか?
ということです
それならば採用する前に
情報を隠さずに共有してほしいといった内容です
支援機関が把握していない課題が
働き始めてから発見されることも
あると思うのですが
今回の企業さんに採用された人の課題は
働き始めてからではない課題であったのでは?
と思える内容でした
ではなぜ支援機関は情報を共有しなかった、
または出来なかったのでしょうか?
色々と考えられるのですが
すぐに思い浮かぶのは
① 採用前に課題を伝えることで不採用となるのではないか
② 支援員にとっては課題ではない(共有することでもない)
③ 当事者に「企業に言わないで欲しい」と言われていた
④ 課題のある人を紹介したことで自身の評価が下がってしまう
こんな感じでしょうか
当然、上記の4つ以外にもあると思いますが
支援員であった経験から考えると
① が多いと考えます
企業 :採用前には課題を把握しておきたい
支援機関:課題を伝えると不採用になる
この両者の想いは理解できます
では情報を共有してもらうには
企業側としてはどうすれば良いのか?
それは支援機関から『信頼』
されることだと思います
なぜならば支援機関としては課題を共有することで
「課題を共有すると不採用にされるのではないか」
「そんな課題のある人を紹介してきたのか!と自身の評価が下がる」
このような感情になることが考えられるわけです
それは逆にいうと
課題を言うと不採用にされる
課題を言うと評価を下げる企業(担当者)だと思われている
可能性があるということです
もちろん課題の内容によっては
企業側も採用できないケースもあると思うのですが
それは仕方のないことだと思います
ではどうすればそのように思われずに
信頼関係が築けて
情報の共有がスムーズになるのでしょうか
それはその当事者にどのようになって
貰いたいのかという
「目標」や「ビジョン」を話すことです
例えば
・仕事にやりがいを感じて、自信を持ってほしい
・一緒に働く仲間を信じて相手に思いやりをもって仕事をする
・仲間と信頼関係を築き仕事を通して毎日楽しくすごしてほしい
このように長く働くことで実現できる
ビジョンを支援機関と考えることで
ゴールが一緒になると思うのです
先ほどの支援機関の想いでいうと
「不採用になる」から情報を伝えないというのは、
支援機関は「採用」がゴールになっています
もっというと採用後(ビジョン)よりも
採用される方が重要になっています
当然、採用されないと
そのビジョンを達成することはできません
ですが
だからといって何処でも働けたら良いという
わけでもないのです
障がい者雇用で大切なのは
マッチングです
どのような環境なのか
どのような職場の雰囲気なのか
周りの人間関係はどのような関係なのか
色々なことを考えて
その方にあった職場に繋げていくのが
就労支援員です
企業に課題を共有することで
企業と当事者がうまく課題を
乗り越えていける想いや、環境であるのかを
考える必要があります
その上で「目標」「ビジョン」を考え、
企業として
「できること」
「できないこと」
をはっきりさせて伝えることが大切です
無理して採用することになっても
結果的に定着に繋がらないのであれば
ビジョンは達成できません
企業は安定して働いてほしい
という想いはどこの企業も同じだと思います
しかしそれは企業だけではなく支援機関も同じなのです
ではビジョンを共有できればスムーズに
いくのかといとそれだけでは上手くいくわけではない
と思います
企業側はその人の課題についての対処方法や
乗り越えるためにどのような知識、
経験が必要なのかを
「知ろう」とすることで
支援機関も課題を共有しやすいのだと思います
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
障がい者雇用×チームビルディング
“障がい者雇用をきっかけに誰もが働きやすい社会を創る”
Neu
中 知也
naka@neu-osaka.com
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