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第4話 知的障がいのある方の振り返り

更新日:2020年12月15日


第4話 

2020.1.14



定着支援をしていると

企業担当者から

色々な話を聞く事が多いです



先日、お世話になっている企業担当者の方から

こんなお話がありました

「Aさんは、午前中の仕事で、私に確認をせずに

作業を進めて失敗したんです。間違えている事に気づいた時に

私から間違えている事を本人に伝えていたんですが、

その日の日報には、『次から気をつけること』という欄に、

今日失敗したことを書いていなくて…」

とのことでした。 この会社さんは その日の仕事終わり17時に 1日の振り返りとして 日報を書く習慣があるようです そこで 担当者としては Aさんに今日の失敗について 振り返って欲しいという話なんです





私はそれを聞いて それは… 日報に書くAさんでは 無理だろうなと思ったのです さらには その時の日報には 『従業員のBさんに、封入作業が早くなったことを褒めてもらい

 嬉しかったです。』 と記入されていたんです。

担当者からは


「確かに褒める部分もあったのですが それだけではないんですけどね… 失敗した事を書きたくないのか… 失敗したことを何とも思っていないのか…」 と頭を抱えて悩んでおられました




私から担当者に 「この褒められた出来事は、午後からの仕事で、

もしかしたら15時以降の出来事ではないですか?」 と確認すると


「えっ!そうです!なんでですか?!」 と驚いていました 知的障がい者といっても 人によって特性や障がいの程度、性格が当然違うので 全員がそうではないことを念頭に入れて読んで欲しいのですが


そのAさんについては 午前中で起きた失敗については 午後からの出来事でかき消されたん だろうということです


かき消されたと言っても 覚えていないわけではないんです




例えば

1日の振り返りという日報を 書く時に、私なら


午前中になにがあったのか 午後からなにをしたのか


と時間を遡って振り返ります

しかし


それが難しい人が多いのが 知的障がいのある方なんです 彼らはすぐに思いだしやすい "新しい記憶"が全面に出てきやすい

傾向にあるんです


だから

午前中におきた出来事を振り返る というのは、難しいということです では 午前中に起きた出来事を振り返るには

どうすれば良いのか?

やり方はあります とてもシンプルですが




午前中が終わった時点で 振り返りを書く習慣にすることです 先ほども言いましたが 1日の振り返りをするのは 彼らにとっては難しいことがあります これなら1日全部を振り返る というより、半日ずつ振り返れるので 新しい記憶のまま 午前中の出来事を振り返りやすくなります




作業についても

いくつかの仕事を一気に伝えるよりも

工程ごとに伝えることが大切ですよね

同じなのです

しかし 中にはお昼に振り返りを記入することが 難しい会社もあるでしょう




その場合には


振り返りシートに 1日のタイムスケジュールを記載して




その時間に何をして、 誰に褒められたり、注意をされたのか を時間ごとに振り返れるようにすること で振り返りやすくなります それでも やはり半日で振り返れる 方が振り返りの質は高くなるように思います 日報については そのような仕組みにすると 振り返りの質の変化が見られると思います

ですが

・大きな失敗をしたとき ・トラブルになったきっかけを作った 言動があったとき ・凄く良い行動をしたとき

このような場合 どうしても忘れて欲しくないですよね


その時は

日報だけでなく 出来るだけ その時すぐに 時間を作り、話し合いをする事なんです



また、その場で話をするのではなく 事務所や相談室のような場所に移動して 話し合いの環境を変えることが効果的です

記憶が鮮明であるときに 普段と違う環境で "特別感"を出すことで

重大な出来事として捉えやすくなるんです

その際の話し合いの "仕方"も とても大切です メモや小さなホワイトボードを 用意しておいて

話す内容を書きながら


何故良くなかったのか? それをすると誰に迷惑をかけるのか? それを続けるとどうなるか? 次からどうするべきか?


をフローチャートにして流れがイメージしやすい

ようにいて、一緒に考えて 答えてもらうことが1番重要です


特に『次からどうするのか?』 という問いには



自分の口で答えてもらうことで 覚えやすくなります。 知的障がい者が振り返るというのは 難しいことです


しかし


それも方法と仕方次第では 出来るようになります。 最後まで読んでいただき ありがとうございました

障がい者雇用×チームビルディング

"障がい者雇用をきっかけに誰もが働きやすい社会を創る"

Neu

中 知也



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